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学長メッセージ

「人間力」を培う


 帝塚山学院大学は、学校法人帝塚山学院―幼稚園、小学校、中学校高等学校、大学、大学院をもつ学校法人帝塚山学院の大学部および大学院です。帝塚山学院は大正5年の学院開設以来、90余年の伝統を持ち、「意志の力、情の力、知の力、躯幹の力」を備えた、有為な人材を社会に送り出す「力の教育」を建学の精神として掲げてきました。
 大学は昭和41年に、大学院は平成15年に、大阪の南の地にキャンパスを構え高等教育・研究機関として、教養教育、専門教育において、特色ある多様な教育プログラムを提供し、現代社会のニーズに応えるべく、トータルな人間教育を目指してきました。
 リベラルアーツ学部・リベラルアーツ学科は、総合的・学際的教養力を養成し、段階的に専門性を追求していく学部です。また人間科学部は、情報メディア、心理、食物栄養学科の3学科を擁し、人間を取り巻く諸問題に科学的な視点からアプローチする学部です。この2学部4学科体制の下で、しっかりと、バランスの取れた、「人間力」を持つ学生を育成していくのが、教育機関としての本学の役割だと考えております。学生は、学部学科間の垣根を越えて学ぶことのできる教育課程の下で、一つの専門分野にとどまることなく、より広く総合的・学際的教養力を身につけるとともに、基本的な学問研究の方法を修得し、「自立した学習者」となる機会を得ることができます。
 ここ数年、学士としての力を示す「学士力」、また社会に入る基礎となる力をもつ「社会人基礎力」、さらには「人間力」といった言葉をよく耳にします。これらの言葉が一様に指し示しているのは、どのような場でも通用する人間としての基礎力であり、その人となりを支える支柱、土台とも言えるものでしょう。高度に情報化が進み、複雑を極める現代の社会であるからこそ、苦難に出くわしたときにその姿を見せる、その人となりの真価ともいえるものが問われています。皆さんには、貴重な学生時代にこそ、時間をかけて試行錯誤を繰り返しながら、考えを深め、果敢に課題に取り組み、解決策を見出していく力を培っていただきたいと思っています。そうした問題解決能力を備えた人物、つまり人間としての力のある人物こそ、社会が求めている人材に他ありません。
 卒業に当たって、何を学び、何ができるようになったのかを実感できる学生生活を、ぜひ送っていただきたいと思います。

帝塚山学院大学 学長 酒井 信雄
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