学生インタビュー

韓国が教えてくれた夢中の意味

韓国が教えてくれた夢中の意味

M.Tさん

Personal Data

在籍学科

リベラルアーツ学科

出身高校

大阪府立旭高等学校

憧れの人物

BLACK PINKのJENNIE

よく遊ぶ場所

犬カフェ、猫カフェ

おすすめの映画、テレビ番組

Marvelの作品全部、「私の頭の中の消しゴム」「ルビースパークス」

好きなブランド

DHOLIC、YSL

アルバイトの職種

焼肉、お好み焼き、居酒屋

1ヵ月のバイト代

12~15万円くらい

もっと韓国を知りたい、韓国語が上手になりたい。
こんなに貪欲に勉強している自分が少し不思議でもあります。

今や日本でも一大ムーブメントのK-POPや韓国文化。人気は高まる一方ですね。

そうですね。韓国のアーティストはパフォーマンス性とビジュアルの高さが魅力ですし、日本で活動する韓国のアーティストや、逆に韓国でデビューして活動する日本人が増えているおかげで、今まで韓国に興味がなかった人でもK-POPを知る機会が増えていますよね。そして、常にK-POPの新しいグループがデビューしていて、新曲も出続けるので、一度好きになったらなかなか抜け出せないかも…。一時的なブームというよりは、カルチャーとして定着している気がします。日韓間には経済や歴史などの問題はあると思うのですが、私たちの世代には、お互いによりよい関係を築きたいと考えている人も多いので、今後もさらに韓国ブームは高まっていくと私は思っています。

塚本さんが韓国語に興味を持ったきっかけもK-POPですか?

最初は少女時代から入って、YouTubeで色々なK-POPの動画を見ている内に、EXO(エクソ)という男性アイドルグループにハマりました。高校に入ると、私以外にもK-POP好きなクラスメイトがたくさんいて、お互いファンになったアーティストの話をしたり、韓国語で挨拶してみたり。そこから、「せっかくならもっと歌詞の意味を理解できるよう、みんなで韓国語を勉強しよう」と盛り上がり、『初めての韓国語』みたいな参考書を片手に独学で始めました。

韓国人の友達

それで、高校時代に韓国語をマスターした!?

まずハングルを読めるようになるところからスタートして、文法を覚えていって。勉強を始めて2ヶ月ぐらいのときに、両親にお願いして韓国旅行に連れて行ってもらったんです。初めての韓国でしたが、ちょっと前まで記号でしかなかったハングルが読めて、街で話している人の会話が少しだけどわかる。そのことに感動しました。勉強を続けていくうちに、韓国ドラマを見ていても、内容が分かるようになり、楽しくなってどんどん夢中に。EXOのコンサートでも、トークコーナーで通訳の方が入るのですが、少しずつ自力で理解できるようになって。他の観客は通訳を聞いて反応するのに、私は彼らの言葉を直接理解できるので、ひと足早くリアクションがとれる。内心、優越感を感じています(笑)。好きな人に、少しでも近づきたい!理解したい!という気持ちは、韓国語勉強の何よりのモチベーションになりました。

とはいえ、簡単には習得できませんよね?

そうですね。高校生の時は独学でしたし、限界はあったと思います。大きかったのは、スタッフやお客さまに韓国人が多い焼肉屋でアルバイトをしたことです。店内での会話のほとんどが韓国語なので、自然と聞く・話す力がつきました。あとは、Twitterで韓国語の情報を発信する人をフォローしていていました。中でも韓国ネイティブが使う韓国語を教えてくれることで韓国語学習者の間では知らない人がいないぐらい有名な「ゆうき」先生のツイートがとてもためになって。

先生主催の発音セミナーにも参加しました。ゆうき先生のセミナーは人気で、受付日に申し込もうと思っても大阪会場はすぐに埋まってしまって、わざわざ奈良会場まで行ったほど。このゆうき先生、びっくりする話があって。2018年4月にリベラルアーツ学科に稲川右樹先生という新しい先生が来ることになったのですが、この稲川先生こそ、「ゆうき先生」!まさか、直接教わることができるようになるなんて思ってもいませんでした。先生の授業は面白くてわかりやすいんですよ。

大学進学は、やはりもっと韓国語を極めたいとの思いからでしょうか?

韓国語を専攻できる大学があると知って、他の選択肢もある中で、直感的にここに行こう!と決めました。好きなことなので、勉強は全く苦ではないですね。ひたすら楽しい。将来は韓国語を話す仕事に就きたいので、在学中に韓国語能力試験(TOPIK)の最上級である、6級の取得をめざしています。今は4級なので、まだまだがんばらないと。毎日単語集に目を通したり、過去問を解いたりしています。また、韓国語の小説を教科書代わりに、楽しく読みつつ、分からない単語に出合ったら調べて覚える、といった工夫もしています。

韓国のオシャレなカフェ

現在、高麗大学での半年留学中ですね。

昨年、高麗大学で3週間の語学研修を経験し、絶対に半年留学に行くって決めていました。語学研修のときは6段階中レベル3のクラスでしたが、今回はレベル4からのスタート。さらにテストを受けてレベル5に上がることができました。レベル5はビジネスでも通用する高い語学力を求められるクラス。着実に成長が感じられてうれしいです。現地では、私以外にもさまざまな国からの留学生が一緒に勉強するのですが、みんな韓国語で会話して、お互いを高め合っています。休み時間にも談笑したり、お昼を一緒に食べたり、放課後や休日に遊びに行くことも。先生から韓国語のいろいろな表現や文法をたくさん学べるのはもちろん、こうして世界中に友達ができるのって、すごく素敵なことだなと思っています。

現地の方との交流もあるのですか?

ホームステイをしたときに、ホストファミリーのおばあちゃんと仲良くなりました。友人の家に遊びに行く時にも私を連れて行ってくださったおかげで、その方とも仲良くなって、さらにその友人や娘さん・・・とどんどんつながって親しくなっていって。みなさんとてもフレンドリーで、親切で、温かいんですよ。今は、留学先である高麗大学の寄宿舎で生活しているのですが、それでも地域の人との関わりがあります。一番印象的なのは、ルームメイトと近所のジムで運動していた時、老夫婦に声をかけられたこと。「どこから来たの?」と聞かれたので、日本からの留学生だと答えたら、「ご飯はどうしてるの?」って心配されて。

キッチンがないので外食している話をしたら、「それはお金がかかる!うちにある辛ラーメンをあげよう」と言われて、そこから仲良くなりました。最初は驚きましたが、家にご招待いただいて、宅配でジャージャー麺を食べさせていただき、帰りに段ボール1箱分の辛ラーメンまでいただいて。日本だとちょっと信じられない感覚ですが、韓国人は情に厚くて、仲良くなったら、とことん優しくしてくれる。それは、この国の大きな魅力のひとつだと思います。

留学先の高麗大学

塚本さんにとって、韓国はどんな存在ですか?

韓国と日本の距離は飛行機で2時間ほどで、気軽に行けます。私も大学に入学してから毎月のように行くほど身近な国。そんな気軽さもありますしおしゃれなコスメや服を安く購入できることも魅力の一つですよね。行くとついつい買ってしまいます。あと、Instagramでインテリアが可愛いカフェなどを見つけて、そこに行くのも楽しみです。K-POPを聞いて、韓国のコスメでメイクして、韓国の服を着ていて、正直日本の流行がわからないくらい。実は、私は韓国に出会うまで、こんなに何かに夢中になることってなかったんです。大学に進学する気もあまりなくて、専門学校にでも行こうかなって思っていました。中学も高校も勉強はあまり好きではなくって。もっと韓国について知りたい、もっと韓国語が上手になりたいって、こんなに貪欲に勉強している自分が少し不思議でもあります。日常の韓国語は全く困らないので、いまや韓国にいても日本にいるのと変わらない感覚です。最近はいろんな国から来ている留学生と交流するようになって、世界のことをもっと知りたくなって英語の勉強も始めてみました。英語も中高の時は嫌いだったんですよ。すべては韓国を好きになったことから、自分が変わったんだと思います。