大学で学んだ
自己理解と他者理解が、
今の仕事に生きている
S.Nさん
心理学科
私が勤めるのは、「未来は、あそびの中に。」をスローガンとして、教材教具の開発を中心にまちづくりやコンサルティング事業などを行う会社です。幼稚園や保育園を訪問し、園長先生や現場の先生とのお話を通して、商材の販売や遊具の提案などを行う営業職を担当しています。遊具や保育商材のほか、制服や家具などの備品も取り扱っているため、お客様の困りごとや課題について一緒に考え、解決に向けてご提案しています。お客様から感謝の言葉をいただいたり、自分が納めた遊具で子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿を見ると、とてもやりがいを感じます。
営業職にとって大切なのは、人との関わり方。商材をうまく提案したり紹介することはもちろん大切ですが、それよりも、人としてどうあるべきかを考え、行動することが重要だと気づいたのです。そしてそれが、営業という仕事の楽しさのひとつでもあると感じています。また、後輩が増えるたびに自己成長できることも、この仕事を続けていてよかったと思えるポイント。人とのつながりを持ち、助け合うことで社会は成り立っているのだと実感できるし、営業職は一人での戦いではなく周りの助けがあって初めて成り立つものだと改めて感じることができます。
こう思えるのは、在学中、心理学を通して自己理解と他者理解について学んだから。自分の内に秘めている感情に名前があることを知り、再認識することで、自分について改めて理解することができたほか、自己コントロールもしやすくなりました。他者理解を深められたことも、社会で生きていく上でさまざまな人と関わる際に大きく役に立っています。たとえば、感情のメカニズムについて少しでも理解していると、困っている後輩へのアプローチの仕方や上司との関わりにも活かすことができます。授業だけでなく、さまざまな性格の人が集まり、集団として一つのことを成し遂げたゼミ活動での経験も、大きな力になりました。
入社当初からの夢は、「自分の子どもに、自分が納めた遊具で遊んでもらうこと」。いつかこの夢を実現させるために、幼保市場だけでなく商業施設などの提案も行えるよう、日々成長していきたいと思います。また、自分のためだけでなく、後輩たちが仕事を楽しめるような職場環境づくりにも貢献したいと思います。
在学中思い出深いのは、ゼミのみんなでいろいろなことに挑戦したこと。自分たちで楽しもうと企画し、見事やり遂げた時の達成感や、人と向き合い、関わっていくことで広がった視野を、営業の仕事で生かしている。