ぱすてる通信 vol.8
(2000.3発行)
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ラルパテの会 清水洋子
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空想 世界一周旅行 山口美代子
ラルパテの会 清水洋子
「ラルパテ」とは、日本ではポインセチアと呼ばれている冬のネパールに咲く真っ赤な花のことです。
私は経済的な事情から学校に行けないネパールの子供たちに就学の機会を与えることを目的としたラルパテの会に入り、ネパールの子供の里親になっています。
その会を知ったのは、近所に住むOさんが世話役をされているからです。Oさんは毎年ネパールを旅し、現地の子供たちが貧しさから学校に行けないことを知り、応援する会を作られたスタッフの一人です。
ネパールの教育制度は 1〜5年生 小学校
6〜7年生 中学校
8〜10年生 高 校
現在、児童の就学率は90%まで上昇しましたが、1年で退学する子供も多く、5年間の学業を終えて卒業する子供は3分の1位だそうです。
これは、ネパール人の家庭が貧困のため、子供を労働力として使わなければならないことから中途退学させる場合が多いからです。
私が大勢の支援を持つ児童の中から里親となる子供を選んだ条件としては、まず両親がいないこと、親がいてアルコール中毒症や怠けて仕事をしないなどはもっての他、次に男の子、しっかりと学問をつけて将来社会人としてネパールの発展に貢献して欲しいと願うからです。
これは、女の子でも良かったかも・・・男女差別ですね・・・
写真と家庭事情が書かれたパンフレットの中から一人の男の子に決めた。
年齢 10歳、小学校3年生
家族構成 父母死亡、兄・姉2人
勉強大好き・特に英語、スポーツはサッカーが好き
孤児院で育つ、甘えることを知らずに育ち物静かな子供だと言う
笑顔があどけなく、大きなクリクリとした目が寂しそうに写っている。
今年3月、ネパールを訪れた会員に手紙と学用品をことづけると、その後ネパール語で書かれた返事が届けられ日本語に訳してもらう。
愛する日本のお母さんとお父さんへ、
私の名前はウダラ・タパリアです、3年生です。
私の学校の名前はナイチンゲルです。
品物ありがとうございました。とても嬉しかったです。
タバタリに住んでいます。頑張って毎日学校に通っています。
私はそちらにいっぱい愛を贈ります。
試験が近いです、だから勉強を頑張っています。
私の友達がいっぱいいます。
けんかはしません。
ありがとうございました。
愛を込めて ウダラ・タパリアより
空想 世界一周旅行 山口美代子
1998年はヨーロッパ地方。イギリスのロンドン、ドイツのベルリン、イタリアのフィレンツェ、アイルランドのダブリン、オーストリアのウィーン、フランスのパリ。
1999年は北米とオセアニア地方。カナダのバンクーバー、ドーソンクリーク、アメリカのサンフランシスコ、ロス、ボストン、ニューヨーク(BIGAPPLE)、パプアニューギニアのボートモレスビー、ノーフォークアイランドのキングストン、オーストラリアのシドニー、ブリスベン。
2000年はアジアの各都市を仲間と共に歩いて回る予定です。それぞれの都市につき90分かけて・・・・・
種を明かせば、大学の「都市を歩く」という公開講座を受けているのです。火曜日の午後のひと時、いつかは出掛けてみたい都市の予備知識をしっかりといれ、最近ますます物忘れのひどくなってきている脳の活性化もはかるために・・・。
ヨーロッパの講義は紀元前まで時をさかのぼり、中学時代から繰り返し覚えたはずの国王の名や革命、その年号や内容は初めて聞くようで新鮮です。講師の先生方はそれぞれの都市の位置、人口、宗教、言語、歴史、日本との関係、現在の社会問題、文化の違い等はもちろんのこと、実際に行かれたときの体験談やスライドも交えて、実に楽しくわかりやすく説明して下さいます。
しかしながら、昼下がりの授業は学生時代と同じように、時としてどんなに素晴らしい授業でも打ち負かしてしまう強い眠気を催すものです。
でも学生時代と違うところは、眠気を打ち払うべく互いにけんせいし、しっかり見て聞いて歩こうとするところです。
仲間のうちの殆どが修了証書を手にし、2名は早くも空想旅行を現実のものとし、オーストリアのザッハトルテを堪能してきました。1名は講義を受けてもいない北欧にまで足を伸ばし、その旅を楽しんで帰ってきました。
まもなくアジアの旅が始まります。
空想の旅を大いに楽しんだ後はこの講義で学んだ、「地元の人々の文化と心」を大切にした現実の旅を実現させたいものです。
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