学長メッセージ

社会に開かれた、社会により近い、そして学生が成長実感をもてる大学へ

教授・学長 西川 隆蔵
学長 西川 隆蔵
Ryuzo Nishikawa

2025年4月、本学はリベラルアーツ学部、総合心理学部、食環境学部の3学部体制となって2年目を迎えます。リベラルアーツ学部では、日本学・文化構想、韓国語韓国文化、グローバル英語、情報クリエイティブ、社会マネジメントの5専攻で、多様で自由な学びを楽しむことができます。総合心理学部では、臨床心理学、健康・発達科学、子ども学、産業・行動科学の4分野で心理や行動を専門的・学際的に学び、社会に貢献する実践的な力を養うだけでなく、公認心理師、臨床心理士などの心理専門職をめざせる仕組みも設けています。食環境学部の食イノベーション学科では、「食」と関わる社会課題の解決やさまざまな産業とのつながりを学び、「食」を通じて人の健康や幸福に貢献する力を養います。管理栄養学科では、メディカルコース、アスリート栄養コース、国際栄養コース等において視野を広げ、その学びを深めます。

さて、本学には「自学自習の精神」というモットーがあります。この自学自習とは、自分で自分の学びのプロセスをコントロールすることであり、この力が生涯を通じて、自分の学びを支えるのです。大学は専門知識を学ぶ場にとどまらず、学び方や考えを深め、意見を作り上げ、表現し、伝える力を育む場。本学では、その「学ぶ力」「自学自習の力」を養うことを大切にしています。

それから、今私たちはテクノロジーが急速に進化する時代に生きています。その中でも、AI(人工知能)は多くの分野で革新をもたらし、新しい可能性を開いています。しかし、その一方で、倫理やプライバシーの問題、労働市場への影響などの課題もあります。皆さんには、テクノロジーの恩恵を受けつつも、その影響を冷静に見極める力が求められます。本学で過ごす4年間で、AI技術を正しく理解し、倫理的な視点からその活用方法を考える経験を積んでいただきたいと思います。

また、本学は「社会共創的な学び」を推進しています。これは単に知識の習得にとどまらず、社会とのつながりを深め、多様な視点から問題を捉え、解決策を共に考える学びのこと。特に本学は、令和6年度「少子化時代を支える新たな私立大学等の経営改革支援※」の対象大学に選定され、企業や地域社会、非営利団体と連携した教育プログラムを展開予定です。皆さんは、この実践的な学びの中で知識と行動を駆使し、現実の課題に効果的にアプローチする力を身につけていくことになります。

どうか、夢の実現に向けて大いにチャレンジをして、「自分自身の成長」を実感できる学生生活にしていただきたいと思います。私たち教職員も、皆さんの学びと学生生活を支えていきます。