学長メッセージ

学生、教職員がともに輝く大学

教授・学長 津田 謹輔
学長 津田 謹輔
Kinsuke Tsuda

本学は、建学の精神である「力の教育」すなわち「意志の力」「情の力」「知の力」「躯幹の力」のもと1966年に開学しました。開学55周年である2021年大学は2拠点に分かれていたキャンパスを泉ヶ丘に統合し、学びの結集をはかりました。キャンパスは、学生が自由に使えるコモンルーム、アクティブラーニングが行いやすい教室、きれいな水回りなど、学生がいつまでも居たくなるキャンパスへとリニューアルしました。大学の改革は続きます。帝塚山学院大学は、進化する品格ある名私学として、さらに信頼され選ばれる大学として歩み続けます。

大学の構成員は学生、教職員です。学生、教職員が共に輝く大学をめざします。学生には、帝塚山学院大学の学生として身につけてほしい10のちからを設定しました。そしてレジリエンスと気品をそなえた人物に成長していくのです。学生が主体的に学び育っていくこと、それを「学育」とよびます。その学育をサポートするのが、大学にあっては教職員の教育力です。学生は教職員、地域社会、家族に囲まれて成長していくのです。本学は学生と教職員がともに情熱をもって、生き生きと課題に取り組む大学をめざします。

学びには、二つの側面があります。一つは「何を学ぶのか」、もう一つは「どのように学ぶのか」です。学びのコンテンツと学びのトレーニングと言えるでしょう。コンテンツももちろん大事ですが、トレーニングはそれ以上に大切なのではないでしょうか。

高校までは、新しい知識を学び正確な答えを導き出すための教育とすれば、大学では、何がわかっていて何がわかっていないかを学び、自分で問を立て、多様な答えを見つける教育といえるのではないでしょうか。学問とは、問うことを学ぶと書きます。社会にでると、自分で課題をみつけ、自分で解決する力が求められます。そして、答えが一つとは限りません。答えがないかもしれません。そのような問題にどのように取り組んだらよいのか、その方法を大学で学んでほしいのです。勉強する中で鍛えられるトレーニングが、その力になるのです。何歳になっても新しいことを身につけることができるのは、若いときにいかにたくさんの新しいことを習得しようとしたか、それを実際に使おうとしたかが大事になってきます。そして、ひとたび学び方を学ぶことができたなら、どのような経験やどのような失敗、あるいはどのような人からも、多くの学びを引き出すことができるようになります。大事な大学生活を私たちと一緒に過ごしてみませんか。4年後に帝塚山学院大学のことを大好きな母校と胸を張って社会に飛び立てるよう、教職員一同努めます。