学生の年代は人間の一生のうち最も疾病にかかりにくい年代と言われています。にもかかわらず、少しの環境の変化でも心身の不調を訴えたり過度のアルバイトや不規則な生活で健康破綻を来してしまうケースも目立ちます。健康感に溢れる年代のために、かえって多少の異常を我慢したり見逃したりして健康上の変化に気づくのが遅れるからかもしれませんね。今まで健康問題の解決に当たっては先生や親、薬に頼り過ぎていた人も、これからは「健康を保ちハツラツと生きる」ために何をすべきか自分で考え、セルフコントロールできるよう努力してみましょう。
保健室では、学生のみなさんが心身ともに健やかに充実した学生生活を過ごせるようにサポートしています。気になる症状や体調不良、持病のことなどで相談したい場合にご利用ください。軽い病気やケガの応急処置の他、大学近隣の医療機関の案内もしています。飲み薬については、副作用の危険性があるため、原則としてお渡しできません。薬局で薬剤師の助言を得て購入するか、医師の診察を受けて処方してもらいましょう。
学校保健安全法に基づき、毎年4月に実施してます。健康診断の目的は、病気の早期発見・早期治療の推進、集団感染を防ぐことにありますので、必ず受診してください。学内で受診できない場合は、最寄りの医療機関で受診し、保健室で受け取った所定の用紙に証明を得て提出してください。費用は自己負担になります。いずれも受けなかった場合は、実習や就職活動に必要となる健康診断証明書を発行できませんので注意してください。
学校保健安全法により「学校において予防すべき感染症」が次のように規定され、感染拡大防止のため「出席停止期間」が定められています。
病名 | 潜伏期間 | 出席停止期間の基準 |
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インフルエンザ (インフルエンザ、新型インフルエンザ感染症を除く) |
1~2日 | 発症後5日間を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで |
百日咳 | 7日~14日 | 特有の咳が消滅するまでまたは5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで |
麻しん(はしか) | 10~12日 | 解熱後3日を経過するまで |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | 2~3週間 | 耳下腺、顎下腺または舌下線の腫脹が発見した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで |
風しん(三日ばしか) | 2~3週間 | 発しんが消滅するまで |
水痘(水ぼうそう) | 2~3週間 | すべての発しんが痂疲化するまで |
咽頭結膜熱(プール熱) | 5~7日 | 主要病状が消退した後2日間を経過するまで |
結核 | 半年~2年 (感染しても、発病するのは約1割) |
医師の指示による |
流行性嘔吐下痢症 (ロタウイルス・ノロウイルスなど) |
1~3日 | 医師の指示による |
腸管出血性大腸菌感染症 (O-157,O-26) |
3~8日(最大2週間程度) | 医師の指示による |
髄膜炎菌性髄膜炎 | 2~3日 | 医師の指示による |