お知らせ
2026年7月29日(水)に基盤教育科目「伝統文化演習」の授業の一環として、本学客員教授である華道家元池坊次期家元の池坊専好氏による特別講義を開催しました。当日は、本学学生に加え、本学同窓生や関係者、地域の方を含む41名が参加しました。
講義に先立ち、西川禎一副学長より、専好先生のこれまでのご功績やご活躍の紹介に加え、日本の伝統文化を学ぶ意義についてのお話がありました。
続いて、「なぜ花をいけるのか」をテーマに、専好先生による講義が行われ、いけばなの歴史や精神性、現代社会における意義について幅広くお話しいただきました。また、六角堂の初代住職とされる小野妹子が仏前に花を供えたことがいけばなの始まりと伝えられていることや、室町時代に記された『池坊専応口伝』を通して受け継がれてきた池坊の思想について紹介されました。
特に、「枯れた花にも華がある」という考え方を通して、一つひとつの花が持つ個性や生命を尊重しながら、それぞれの良さを生かして調和のある作品を生み出すことの大切さが語られました。そして、この精神は多様性を尊重する現代社会にも通じるものであると述べられました。
また、池坊が世界31か国・約120支部で活動を展開していることや、いけばなが海外において広く受け入れられ、高い評価を受けながら発展してきた歴史についても紹介されました。さらに、戦禍の中でもいけばなを学び続けたウクライナの学習者のエピソードなどを通して、文化には国や地域を超えて人々結びつける力があることについてお話しいただきました。
講義後半では、副会長(理事)を務められた「2025年大阪・関西万博」でのご活動や、伝統文化の新たな可能性についても紹介されました。「AIロボットは花をいけるのか」という問いを通して、人が花をいける意味や、文化を未来へ継承していくことの重要性について考える機会となりました。
開催にあたり、ご登壇いただきました池坊専好先生をはじめ、池坊華道会の皆様ならびにご協力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

