お知らせ

北海道日高昆布産地研修 ~北海道大学、道水産研究所、北海道様似町への訪問~

2026.09.04
食環境学部

食環境学部食イノベーション学科の鈴木ゼミでは、今年も8月3日(月)~5日(水)の夏休み3日間を活用して北海道昆布産地研修を実施しました。参加メンバーは鈴木ゼミの4回生3名、大学院人間科学専攻科の大学院1名、研究生1名の計5名と鈴木教授の計6名です。

本研修の目的は、鈴木ゼミの研究テーマである「食を介した地域共創と産官学連携による産業支援」に基づいています。江戸時代からの食文化の中心である北海道昆布産業の産地に訪問、現状況を調査し、昆布消費地である大阪の視点から今後の産業支援方策を検討・提案することにあります。

今回も北海道で収穫される日高昆布(ミツイシコンブ)の主産地である様似町を訪問し、様似町役場主幹(水産担当)の逢山康弘様に企画いただきました研修プログラムに沿って調査してまいりました。
研修では昆布の収穫体験を中心に、加工から選別(グレード分類)、そして出汁昆布や佃昆布などの昆布商材の商品化までを学びました。
残念ながら台風の影響で昆布の収穫作業(海岸での昆布干し作業)を体験することはできませんでしたが、選別作業による品質・階級の分類から商品化までの工程を現場で体験することができました。

様似町を中心に日高・襟裳地域の海産魚業の詳細も体験・勉強しました。最近は海水温上昇の影響などから天敵のイカが減少し、オオズワイガニやヤナギダコの収穫が好調とのことです。天然の真昆布も増えているようです。

また、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの四ツ倉教授との研究連携の一環として北大忍路臨海実験所を、さらには余市にある道立水産中央研究所の川井先生のご厚意により、同研究所を訪問する機会も実現しました。

北海道大学忍路実験場では、四ツ倉教授による昆布の生態から養殖・育種までの総論的な講義を受けた後、磯焼け状況を船から観察することができました。道水産試験場では、川井先生より昆布の環境対応能力として、温暖化ガスの低減機能についてや海の森拡大によるブルーカーボンとは異なる、D-マンニトールの二酸化炭素吸着能力について学びました。

今後は、様似町役場と本学との官学ハブを構築・連携し、昆布の消費地である堺において、こうした学びを生かした「ことづくり」を進めていく所存です。
本学が2025年度に開設した「ウェルビーイング共創ハブ」の取り組みとして、ふさわしい活動に発展させたいと考えております。
今年度は11/8(日)に堺で昆布イベントを計画しております。

このように鈴木ゼミでは地域共創をテーマに、食を介した地域産業支援を行いながら、食イノベーションの社会実装をテーマに、地域活性化に貢献していきます。