●フードビジネスコース
●スポーツウェルネスコース
●食育健康コース
●フードテックコース
●コミュニティ開発コース
日々、新しいものが生まれ続ける食産業界に求められるのは、美味しいはもちろん、価格や売りたいターゲットは誰なのか、トレンドまで理解すること。本学科では1年次から企業訪問や商品開発・販売まで行うことで、あらゆるスキルを実践的に身につけることができます。
商品開発は「美味しい」だけではなく、「こんなものが欲しかった」を形にする創造力が必要です。この学科では「マーケティング」「スポーツ」「こども」「最新技術」「地域」といった視点から商品開発に必要なスキルやアイデアを生み出す力を身につけることができます。
1年次から様々な実践型のプロジェクトに参加することができます。企業訪問では専門科目が始まる前に、食品業界で求められる力を知ることで、その後の学修効果を高めます。商品開発やカフェ運営では、学修内容をすぐに実践することで確かなスキルへと昇華させます。
「味の素株式会社」「味の素AGF株式会社」「フジッコ株式会社」で商品開発やマーケティング、研究を行ってきた教員陣から、食ビジネス界で本当に必要な知識やスキルなどを実践的な授業・プロジェクトを通し身につけていくことが可能です。
学びをさらに現場で深める企業訪問
1年次からの現場体験を通じて、教室で学んだ知識や技術が現場でどう使われているのか、教員が解説しながらリアルな体験に落とし込み、食産業界の仕組みや商品開発で求められるスキルを学びます。
地元グローバル企業とのレシピ開発
大阪の植物油脂メーカー、不二製油(株)から「冷凍油揚げの海外普及」という課題を受け、メニュー開発に挑戦しました。ヴィーガン向けやスイーツ系など多彩なアイデアが生まれ、試作調理とプレゼンを実施。不二製油の方々から良かった点や、改善点などいただき学生の成長を後押しする貴重な経験となりました。
期間限定の実験店舗でカフェを経営
堺市にあるspace.SUEMURAで「TEZUCAFE(テヅカフェ)」を営業しました。1回生がレシピ開発から食材選び、調理、接客まで手掛け提供。学生たちのアイデアが形になった実践的な取り組みは、学生たちにとって大きな刺激となりました。
食イノベーション学科には食ビジネス・商品開発に必要なスキルが身につくコースがあります。
商品開発に必要なアイデア・企画力や、その商品を市場導入し管理するために必要なマーケティング・経営手法などを学びます。
1日3食に加えてトレーニングや練習に応じて、手軽にエネルギーや栄養素を補える捕食について学びます。
子どもが不足になりがちな栄養を摂ることができる商品開発や「保育士」を取得することで自ら食育を行える人材をめざします。
顧客に喜んでもらう食品開発・製造のための基本的な技術や手法と併せて、最先端の技術も習得する「食のものづくり」を進めます。
全国の地域特産の農林水産物について、どんな価値や魅力があるかを知り、その特徴を活かした商品提案・研究開発を行うなど、地域と共創して産業の支援と育成を行う力を身につけます。
マラソンなど、激しい運動時のエネルギー補給に適した、さらっと飲めるようかん「ANDO_」。和菓子屋として創業70年以上の福壽堂秀信様が開発、本学はアスリート学生によるモニター調査やエビデンス等で監修しました。ベストパフォーマンスに必要な糖を手軽に補給することができ、1本100kcalと食事制限の中にも組み込みやすくなっています。
特産品は特定の地域で産出されるもので、有名なものとしては夕張メロンや松阪牛があります。一方で魅力的でも認知度の低い特産品もあり、これらを用いて新たな商品を開発し、その魅力を発信することで地域の活性化に繋げることができます。学生自身も地域への理解を深めることはもちろん、企画・開発力も身につけることができます。
阪口 宗 先生 元・味の素AGF株式会社
問題解決力と消費者ニーズの捉え方の手法を身につけ、食のスペシャリストへ
私が食品企業に勤務する中でやりがいを感じた場面のひとつが、自分が開発に携わった新商品が全国のスーパーの店頭に並ぶ時でした。その感動をぜひ皆さんにも味わっていただきたいと思います。食のイノベーションとは、食関連の分野で新しい技術を活用し、新しい価値や感動を消費者に提供することをめざす取り組みのこと。そんな食のイノベーションに貢献できる人になるには、食について十分に理解し、他社と差別化できる新しい技術や、消費者に認められる商品・サービスへのイノベーションの開発方法を身につけることが大切です。食品産業界における問題解決能力と消費者ニーズの捉え方の手法を身につけ、自ら開発した新商品を世の中に出すなど、“食のスペシャリスト”として活躍する力を鍛えてもらいたいと思います。
渡邉 晃弘 先生 元・味の素株式会社
いま、食産業で求められるのは、過去からの取り組みではなく“イノベーション”
いま、世界的には食料不足や食料生産時の環境負荷が、日本では高齢化社会における健康寿命の確保や労働力不足が問題となっており、これらの解決に向け、さまざまな取り組みが行われています。たとえば、日本で年間523万トンもある食品ロス。この抑制のため、ジュースの搾りかすからチップスを、コーヒーかすからエナジーバーを作り出すなど、植物の皮や芯、種など、素材全てを美味しく食べられるようにするアップサイクル技術が発展してきました。そのほか、繊細な作業ができるロボットの開発やAIを活用したスマートテクノロジーの発展により、食の製造プロセスにおける省人化も徐々に進展。健康を提供する食品も開発され続けています。大切なのは、これらの社会課題の解決と、お客様の求める本質的なニーズ実現の両立をめざすこと。まさに、イノベーションが必要とされているのです。
※1 対象講座を受講し、国家試験を受験します。
※2 対象講習会の参加で受験資格が得られます。