お知らせ

ウェルビーイング共創ハブ開設記念シンポジウムを開催しました(8/10)

2025.08.26
社会連携

8月10日(日)、堺市南区の栂文化会館にて「帝塚山学院大学ウェルビーイング共創ハブ」開設記念シンポジウムを開催しました。当日は、地域・企業・行政・教育関係者をはじめ、学生や一般市民の方々など約300名のご参加者にご来場いただき、ウェルビーイングの視点から「大学と地域がともにできること」「人々のつながりの在り方」について考える貴重な機会となりました。

冒頭、西川隆蔵学長より、今回のシンポジウムが「地域のウェルビーイング向上の寄与を目指す帝塚山学院大学の新たな第一歩」であるとの挨拶があり、この目標を実現するためには、多様なステークホルダーが連携・共創することが不可欠であるとの考えのもと、2025年4月に「ウェルビーイング共創ハブ」を開設したことが説明されました。さらに、このハブを起点に生まれる対話とネットワークを通じて、堺市・泉北地域をはじめとする地域の皆さまと共に学び合い、より良い社会を築いていきたいとの思いが述べられました。

基調講演では、武蔵野大学ウェルビーイング学部長・慶應義塾大学名誉教授の前野隆司先生による「ウェルビーイングとは?~より良い生き方・働き方・地域づくりのヒント~」と題した基調講演が行われました。ウェルビーイングの理念や幸福学の知見とともに、課題解決のカギとしてのウェルビーイングの持つ可能性が語られ、身近な生活から世界に至るまで「すべての人や生き物が幸せである未来」を描くことの重要性を説かれました。

続いて、堺市泉北ニューデザイン推進監の羽間真一様より「泉北ニュータウンの魅力について」と題した講演が行われました。約60年の歴史をもつ泉北ニュータウンの数々の写真とともに、成り立ちや緑豊かな住環境が紹介され、「より豊かに暮らせるまち」を理念とした堺スマートシティ戦略や団地再生、地域活性化、魅力発信の取り組みについての講演がなされました。

 

後半は「堺・泉北地域のウェルビーイングを共創する〜大学が担う役割と民産官学連携〜」をテーマにパネルディスカッションが行われました。前野隆司先生、羽間真一様、南海電気鉄道株式会社 執行役員 まちづくり推進室  開発部長・泉北事業部長 藤本兼三様、NPO法人SEIN代表理事 湯川まゆみ様、本学から西川禎一副学長・社会連携機構長・ウェルビーイング共創ハブ代表、リベラルアーツ学部4回生 稲葉暖さん、モデレーターとしてリベラルアーツ学部 大島裕市准教授が登壇し、地域における大学の役割や連携のあり方、共創への期待について、それぞれの立場から活発な議論が交わされました。

最後に、西川禎一副学長・社会連携機構長・ウェルビーイング共創ハブ代表より「地域に関わるそれぞれが“誰かのために”ではなく“誰かとともに”という視点を持ち、大学の知を地域課題の解決に積極的に活用してほしい。」とのメッセージがあり、シンポジウムは締めくくられました。

 

当日は会場ロビーに「ウェルビーイング共創プロジェクト」の展示ブースを設置し、本学学生が自治体や企業と協働して進めるプロジェクトを紹介しました。開演前や休憩時間には多くの方が訪れ、ブース担当者と来場者との活発な質疑が行われ、会場は大いににぎわいました。

帝塚山学院大学は、この「ウェルビーイング共創ハブ」を拠点に、地域のウェルビーイング向上を目指し、地域の絆を育む取り組みをさらに推進してまいります。本シンポジウムにご登壇くださった皆さま、企業・行政・地域団体の皆さま、そしてご参加いただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。