お知らせ

北海道日高昆布産地研修 ~北海道様似町役場との連携~

2025.10.06
食環境学部

食環境学部の鈴木ゼミでは、9月16日(火)~18日(木)の夏休み3日間を活用して北海道昆布産地研修を実施しました。参加メンバーは鈴木ゼミの4回生1名、大学院人間科学専攻科の大学院2名の計3名が参加しました。

本研修の目的は、北海道昆布の収穫量減少が懸念される中で、昆布産地での実情を調査し、今後の産業支援方策を、昆布消費地の大阪から検討・提案することであります。今回は北海道で収穫される日高昆布(ミツイシコンブ)の主産地である様似町を訪問し、様似町役場主幹(水産担当)の逢山康弘様に研修プログラムを企画していただきました。昆布の収穫体験を中心に、その加工から選別(グレード分類)、そして昆布商材の商品化までを勉強しました。加えて、様似町を中心に日高・襟裳地域のサケの定置網漁や、大ズワイガニやつぶ貝などの海産魚業の詳細も現場で体験・勉強しました。

あいにくの天候から、昆布の陸での収穫作業(いわゆる昆布干し作業)を体験することはできなかったのですが、昆布の収穫と、次いで乾燥、そして選別作業による品質・階級分類と商品化までの工程を現場で体験することができました。いわゆる1次産業から2次産業までは関係者に直接お話を聞くことができました。昆布の菓子食品の製造販売を行っている会社もあり、ハラール対応も取得されているようです。今回は、2泊3日の短い研修ではありましたが、参加した学生の皆さんは、昆布産業の課題や今後の方策について、消費地である大阪の立場としての多くのアイデアをレポートにまとめています。

今後は、様似町役場と本学との官学ハブの構築し、さらに発展させて、昆布消費地である堺でのことづくりとして進めていく所存です。引いては本学が採択されているwell-beingハブ拠点としてふさわしい活動に発展させたいと考えております。このように鈴木ゼミでは地域共創をテーマに食を介した地域産業支援を行いながら、課題抽出とその改善・復興をテーマに、地域活性化に貢献していく所存です。今後の本学学生の活動に注目願います。