お知らせ

「発達心理学Ⅱ」にて株式会社LITALICOの宮野原勇斗先生・松下桃子先生による特別講演を実施いたしました

2025.11.17
総合心理学部

11月11日(火)に行われた総合心理学科の専門科目「発達心理学Ⅱ」の授業で、LITALICO(りたりこ)の宮野原勇斗先生・松下桃子先生が登壇し、「児童期の課題とその援助」についてご講演いただきました。発達支援とは何か、どのような種類があるのか等についてご紹介いただいた後、応用行動分析学(ABA)を取り入れた支援の例(児童期が中心)や説明、スマートフォンを使った双方向のやり取りや、体全体を動かすワークなどをご指導いただきました。アクティブラーニング型の白熱講義で、学生や教職員全員が積極的に参加しました。

講演の前半では、企業紹介がありました。LITALICO は「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、就労支援、幼児教室・学習塾などの教育サービスを提供している東証プライム上場企業です。宮野原先生・松下先生は児童発達支援・放課後等デイサービス「LITALICO ジュニア」で、幼児教室・学習塾をはじめとする、発達支援のお仕事に取り組まれています。講演ではこどもの専門家として企業で働く面白さをお話いただきました。

講演の後半では、「こどもの心に火をつける」ことについて、伝統的な発達心理学の知見も参照しつつ、具体例を示しながらたくさんお話をいただきました。「できた」をどのように増やすかの工夫や、「ポジティブ」を意識すること、さまざまな可能性を考えつつ試行錯誤する意義など、ABAにもとづく理解や実践の重要性についてお話いただきました。

学生からは「企業としてのビジョンに深く共感しました。さまざまな事業を展開されていることも知って、改めて魅力を感じました。」「ABAについて理解が深まりました。心理学の知見を応用することの奥深さを感じました。」「臨床事例を考えることは“遊び心”にも通じる、創造的でクリエイティブな側面があることに気づきました。」などの感想が寄せられました。

授業後の時間では、宮野原先生から「変わりゆく社会やAI時代にあっても、こどもに関する仕事はなくならない。個別最適な支援のニーズはむしろ、これから高まっていくのではないか」、松下先生からは「他者の幸せを願うことと、自分が幸せになることは矛盾しない。大好きなこどもと関わること、自分らしく働くことについて、大学生の立場から考えて欲しい」と、学生に向けた熱いメッセージをいただきました。学生だけでなく教職員にとっても多くの学びがある貴重なご講演でした。宮野原先生・松下先生、本当にありがとうございました。
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