お知らせ
11月11日(火)に行われたリベラルアーツ学科専門科目「社会デザイン論」(大島裕市准教授・原邊祥弘専任講師)の授業において、植田浩客員教授(現大阪府・大阪市儀典長/元駐ルーマニア特命全権大使)をお招きし、世界および日本の社会問題をテーマに、「SDGs(Sustainable Development Goals)持続可能な開発目標」についてご講義いただきました。
講義では、SDGsがミレニアム開発目標を引き継ぎ、2015年9月に国連で採択された17の目標であること、さらに2025年7月に公表された国連年次報告書における目標達成状況についてご説明いただきました。加えて、日本のSDGs実施指針や、大阪府・市が2030年の目標年次に向けて進めている具体的な取り組みをご紹介いただきました。
特に、2025年大阪・関西万博におけるSDGsの位置づけや、大阪が古くから国内外の玄関口として社会貢献や公利公益を重んじてきた歴史、新たな産業や社会システムを生み出してきた気質が、SDGsと高い親和性を持つことが示されました。SDGsが身近な地域活動やより良い社会のデザインとも結びつくことを、具体例を交えてお話しいただきました。
学生からは、
「SDGsで世界中の人々が共通の目標に向かって取り組んでいることの大切さを感じた。どの目標も私たちの生活に関わるものであり、身近なところから意識することが大事だと思った。自分一人の行動は小さくても、多くの人が意識することで社会全体が少しずつ良い方向に変わっていくのではないかと感じた。」
「万博にSDGsに関連するものがかなり取り入れられていることが発見でき、意識していないだけで、様々なことに取り入れることが出来ることがわかった。」
「SDGsは日本の話に限らず、地球全体の問題のため、世界が協力し合って地球を守っていかなければならないのだと改めて感じました。」とのコメントが寄せられました。
植田先生のご経験に裏付けられたお話は、学生にとって社会問題を多面的にとらえ、社会をデザインする視点を養う、大変有意義な時間となりました。
教学センター

