お知らせ
本学では、「帝塚山学院大学ウェルビーイング共創ハブ」のウェルビーイング共創プロジェクトとして、スイーツ心理学®プロジェクトの取り組みを進めています。心理学の知見を活かしてスイーツの味わい方や心理的効果を探求し、地域文化と融合させた活動を通じて新しい地域創生に寄与することをめざしています。
このたび、和菓子の老舗「福壽堂秀信」とのコラボレーションにより、"マインドフルイーティング"に特化した菓子のアイデア発表会を開催しました。マインドフルイーティングとは、「いま、ここ」の食事に意識を向け、評価や判断をせずに五感を使ってゆっくり味わう食べ方です。当日は、その考え方についての解説に続き、福壽堂秀信様のご協賛によるコラボ菓子「ぶどうちゃんの大人の洋風どら焼き」を用いた体験を行い、香り・食感・味わいに心を向けながら味わうひとときを来場の皆さまと共有しました。




■開催概要
【日時】2026年8月27日(木)14:00~16:00
【会場】帝塚山学院大学 ウェルビーイング共創ハブ 泉ケ丘駅コモンズ(堺市南区茶山台1丁2番地3 泉ケ丘ひろば専門店街2階)
【参加者】約20名
発表では、総合心理学部の学生4名が、それぞれ個人で考案した菓子のアイデアを提案しました。
◆ハイカラういろう ― 記憶に残る幸せ
【考案者 博多屋 律さん】
本わらび粉を用いたドーム型の外郎の中にソースを封じ込め、ひと口で二つの食感と味わいが広がる菓子です。抹茶外郎にホワイトチョコソース、ほうじ茶外郎に練乳ソース、黒糖外郎にきなこソースの3種を詰め合わせ、マインドフルイーティングの方法を記した菓子栞を同封します。箱を開ける、目にする、手に取る、口に入れるという一連の流れで五感に意識を向け(mindful)、その感動を誰かと分かち合う(share)という二段階の体験を提案しました。

◆至福のひととき ― パウダーをかけるひと手間で、味わう時間を取り戻す
【考案者 山田 陽菜さん】
桃パウダーを練り込んだ求肥に、こし餡と果肉入りの桃ジャムを重ねた大福です。付属のきな粉を食べる途中でかけたり、最中の皮(最中種)に挟んだりと、自分の手でひと手間を加えることで香りや食感、味わいの変化を楽しめる体験型の菓子として設計されています。「自分が手をかけたものほど愛着や満足が高まる」効果や、食感の複雑さが満足感を高めるという知見をふまえ、"ながら食べ"になりがちな時間を、五感で味わう時間へと切り替える仕掛けを提案しました。

◆小幸(こゆき)― 疲れを解かす小さな幸せ
【考案者 中筋 にこさん】
チョコあんを包んだ米粉の饅頭で、外はもちもち、中はねっとりとした和洋折衷の一品です。ひとつで満足できるよう少し大きめのサイズにすることで、自然と数口に分けてゆっくり味わうよう促します。パッケージには「ほっと一息、食べる前に深呼吸。」と添え、食べる前から気持ちを整える工夫を加えました。もちもち・ねっとりとした食感が食べる速度を緩やかにするという知見や、ゆっくり味わうことで心理的な充足が高まるという観点を根拠としています。

◆むすびまもり ― 心を結ぶ、ひとくちのおまもり
【考案者 平坂 実莉さん】
ふわもちとした雪平生地にこし餡と濃厚なはちみつバターペーストを合わせた、ひとくちサイズの菓子です。鈴のついた紐で結ぶお守り型のパッケージと、前向きな言葉や自分への言葉を書き込めるおみくじを組み合わせ、「開ける・食べる・残す」の3ステップで心を整える体験を設計しました。儀式的な行為が不安を和らげるという知見や、励ましの言葉を手元に残すことが自信を支えるという観点をふまえ、食べる前から食べた後まで寄り添う"お守り菓子"として提案しています。

発表後には、福壽堂秀信様から、心理学の視点を活かした発想や体験としての設計についてご評価いただき、商品化に向けた検討への前向きなお言葉をいただきました。また、さかい利晶の杜からも、これらのアイデアを地域の皆さまにご紹介する機会について関心をお寄せいただきました。
発表した学生からは、
「心理学の知見を実際の商品づくりに結びつける難しさとやりがいを感じた」
「専門の方々から直接講評をいただけたことが今後の学びにつながった」といった感想が寄せられました。
今回提案されたアイデアは、2027年3月にさかい利晶の杜でのお披露目を予定しています。詳細が決まり次第、本学ホームページ等でご案内いたします。
※本事業は、帝塚山学院大学と堺市との包括連携協定に基づく取組の一環として実施しています。また、さかい利晶の杜における「帝塚山学院大学連携地域にぎわい事業」として行われています。