7月26日(水)に帝塚山学院大学本館M604講義室にて、本学客員教授である華道家元池坊 次期家元 池坊専好氏による特別講義「暮らしの中にある文化の価値-現状と未来性-」を開催しました。
池坊専好先生は、華道家元池坊の次期家元でいらっしゃるとともに、「六角堂」の名で知られる、紫雲山頂法寺(京都市中京区)の副住職も務めておられます。「六角堂」は、華道家元池坊が代々住職を務めており、“いけばな発祥の地”としても知られています。
はじめに、西川隆蔵副学長より専好先生のプロフィールと国内外でのご活躍について紹介があり、その後、専好先生のご講義が始まりました。スライドや動画をまじえてのわかりやすいお話で、専好先生はまず、私たちの暮らしにおける文化の存在、海外と日本の文化芸術に対する意識やかかわり方の違い、そしていけばなが今おかれている状況と未来について説明されました。そして、いけばなは、暮らしの中で幅広い層に支持されることによって受け継がれていく文化であり、私たちの生活環境が変化する中でいけばながどのように現代の生活に寄り添い、暮らしの中に根付くことができるのかというお話がありました。講義終了後には参加者より活発な質問と専好先生からの回答があり、非常に充実した時間となりました。
今回で3回目となる本講義は、基盤教育科目の「伝統文化演習」(門井節子講師)の授業の一環として行っているものです。今回は、本学同窓生・関係者を含めた25名が参加し、講義終了後には「伝統文化演習」の春学期履修者への免許状授与も行われました。
特別講義の開催にあたり、池坊華道会の皆さまにご尽力賜りました。感謝申し上げます。