10月29日(日)に行われた2023年度秋季関西大学バレーボールリーグ戦1・2部入れ替え戦において、帝塚山学院大学は武庫川女子大学と対戦し、3-2で勝利し見事1部昇格を決めました。
試合は武庫川女子大学に圧倒されるスタートとなりましたが、苦しい展開の中でも自分たちを鼓舞し続けました。すると徐々に相手に対応しはじめ形勢が逆転。セットカウント3-2で重要な一戦を制しました。
2020年の創部から4年。7部最下位からのスタートだったチームは、最短での1部昇格となりました!
~山田禎郎監督手記~
創部4年目、ここまで簡単な道のりではありませんでした。現4年生は、入学直前からコロナ禍に見舞われ、入学に合わせ宿舎への引っ越しをすませたものの実際の活動ができない状況でのスタート。しかも数大会延期となったため、7部最下位スタートの本学は、4年間、仮にストレートで昇格しても念願の1部でのプレーは経験できないという状況となってしまっていました。
そんな中でやっとたどり着いた1部への挑戦の場、チームにとって最初の挑戦であり、4年生にとっては最後の挑戦でもあります。しかし、ゲームは、伝統ある武庫川女子大学の素晴らしいバレーボールに圧倒されるスタートとなりました。選手は知らず知らずのうちに受け身となり焦りを抱え活かせるボールも乱れてしまいます。
しかし、そんな苦しい展開の中で、彼女たちは、負けそうになる自分を叱咤し、自分たちを信じることを最後まであきらめませんでした。仲間を信じ、自分たちのバレーを信じ、そして、自分を信じきろうとし続けました。何とか2セット目に相手のバレーに対応できはじめ、3セット目から形勢が逆転します。
きっかけは高校時代からコンビを組んでいる4年生セッター中間選手と3年生得永選手の息の合ったコンビ攻撃でした。得永選手は、これまで見たこともないようなスパイクを次々と決めていきます。「いつもお世話になってきたハルさん(中間)のトスを打てるのもあと1か月しかない。」そんな思いが彼女を覚醒させたのかもしれません。チームメイトも「あんな和奏(得永)を見たのは初めて。やればできるじゃん(笑)」とつぶやいていました。3セット目を奪ったチームは、4セット目を連取し、最後は気迫で相手を圧倒しセットカウント3-2で悲願の1部昇格をきめることが出来ました。
しかし、あらためて、「練習はうそをつかない、それは良いことも悪いことも」ということを強く感じさせてくれる試合となりました。