7月4日(木)に行われた総合心理学科の専門科目「心理調査概論」の授業において、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)鉄道本部 安全研究所の堀下智子先生が登壇し、「鉄道の安全と心理学」についてご講演いただきました。
講演の冒頭では、安全研究所の紹介がありました。安全研究所では、ヒューマンファクターの観点からお客様や組織で働く人々の安全に繋がる研究を行っているとのことです。学生からは、「人間はエラーを起こすものという考え方を土台として、人間がどのようなルールで動いているかを知ることや、全体から物事を見ることが大事であることを学びました。」といったコメントが寄せられました。
次に、安全研究所での研究事例として、上司と部下のコミュニケーションの研究や高齢者に注目した安全の研究についてお話がありました。学生は「具体的な研究内容を聞けたことで、どのように研究をすればいいのかイメージすることができました。」と述べていました。
最後に、企業内で心理学者として働くことの面白さや難しさについてもお話いただきました。講演を通して「心理調査が身近なところで活かされていることがわかりました。」「心理学の活用例や方法をもっと知りたいと思い、今後専門的な知識を学ぶことがさらに楽しみになりました。」などの感想が寄せられました。
質疑応答の時間では、学生からの素朴な質問にも先生が丁寧に回答してくださいました。学生にとって多くの学びがある貴重なご講演でした。堀下先生、ありがとうございました。
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