学生インタビュー

ファッションが好き!が出発点

ファッションが好き!が出発点

E.Kさん

Personal Data

在籍学科

リベラルアーツ学科

出身高校

大阪府 帝塚山学院高等学校

憧れの人物

おばあちゃん

よく遊ぶ場所

北浜、天満、福島

おすすめの映画、テレビ番組

テラスハウス

好きなブランド

ZARA、Mila Owen

アルバイトの職種

アパレル

1ヵ月のバイト代

10万円くらい

やっぱりずっと働く以上、「好き」という気持ちは、
とても大切だと思うんです。

大学生活の4年間、アパレルのアルバイトを続けているとか。

ファッションが昔から好きで、よく雑誌やおしゃれなインスタグラマーの投稿をチェックしているんです。洋服を買うときは、決まったブランドやお店ではなく、なるべくたくさん見て、その時に一番いいと思ったものを選びます。手頃なファストファッションから、ちょっと背伸びしたハイブランドまで、自分流にミックスしてコーディネートするのがこだわり。お母さんやおばあちゃんもおしゃれでファッションが好きなので、私も自然と意識するようになったのかもしれません。

アパレルのアルバイトをはじめたのは、雑誌か何かで見たGAPの店員さんがすごく可愛くて、 私もこんな風に働きたいってあこがれたのがきっかけです。大学に入学してすぐの1回生の時で、アルバイト経験はGAPが初めてでした。最初は販売だけでしたが、今はバイトリーダーとして、後輩の指導をしたり、自分が考えたコーディネートをマネキンに着せたりするお店のディスプレイ作業を任せていただいたりもしています。

きっとアパレルの仕事が向いていたんですね。

最初はすぐにやめようと思ったんです。はじめてすぐは、週4回ぐらいのペースで働いていましたが、接客や売上など店長や先輩に注意されることも多くて…。今振り返ると、自分に甘い部分があって、言われたことは当たり前と思えるんですけど、その時は、もっと楽しくてキラキラした仕事だと思っていたから現実との違いを感じて、嫌いになってしまったんです。3ヶ月ぐらい経った時に「やめたい」と、店長に相談しました。その時に言われたのが、「ここで逃げてやめたら何も変わらず、ずっと成長できないままになる」。それを聞いたら悔しくなって、「逃げるなんて嫌」と私の負けず嫌いの性格に火が付いたんです。「もうちょっとがんばってみよう」ときちんと仕事に向き合ったら、だんだん意識も行動も変わってきました。敬語が苦手で先輩からしょっちゅう直されていたんですけれど、自分でも気をつけながら話せるようになりましたし、お客様への声かけのタイミングやおすすめの仕方など販売のコツがわかるようになってきたら、売上の結果が出るようになり、面白さも感じるようになりました。アルバイトを通じて、目の前のことだけでなく、全体を見て何が最適かを考えられるようになったのは大きな成長ですね。例えば、お客様をお待たせしないためには、他のスタッフとどういう連携を取ったらいいか、何人も同時に来店されるお客様のうち、どの方に優先してお声掛けするかなど、常に店内の色んなところを意識して行動しています。そして、自分が成長していくにつれて、後輩への教育も任されるようになり、さらにやりがいを感じられるようになりました。チームワークを大切にしているお店なので、スタッフ全員で高め合いながら目標に向かって頑張ろうというムードがいつもあるんです。そういう雰囲気がすごく好きだし、今は自分が後輩の成長のために、何ができるかを考えながら日々仕事をしています。そんなこんなで気づけば4年目。すっかりベテランになりました(笑)。

大学時代の友人たち

就職の内定先もアパレルに決まったんですよね?

就職活動は説明会で、自分が「いいな」と感じたところを受けようと決めていました。だから、最初はアパレルに特化せずにいろいろな業界の会社説明会をまわっていました。最終的にエントリーしたのは見事にアパレルばかりだったんですけれどね。やっぱりずっと働く以上、「好き」という気持ちは、とても大切だと思うんです。4年間、アパレルでアルバイトもしていましたし、私はファッションが好きなんだなって再確認しました。その中でも一番「好き」と思えたのが、シャネルです。一流ブランドならではの世界観、着たくなる可愛い服のコレクション、創業者ココ・シャネルの考え方、女性が活躍している職場環境、もう何もかもが素晴らしくって。シャネルの選考は、筆記試験、グループディスカッション、面接など5次ぐらいまであって本当に大変でしたが、「絶対にここで働きたい!」と必死で乗り越えました。面接では自分のファッションコーディネートも厳しくチェックされるから気を抜けないし、グループワークでは、その場で「シャネルのイメージをプレゼンして」みたいな通常の就職活動の対策では通用しないことばかり。どの選考も、「これでダメなら悔いはない」というくらい全力で挑んでいましたね。結果、内定をもらえたことは本当にうれしかったです。3ヶ月でアルバイトをやめて逃げてしまっていた自分なら、この内定をもらうことはできなかったかもしれないなと思います。あと、内定獲得には親友の存在もとても大きかったです。実はたまたまGAPの同じ店舗で同じ時期から働き始めた大学の友人がいるんです。運命を感じて、とても仲良くしていたのですが、なんと就職活動でも第一志望が同じシャネル!選考会場で会ってびっくりしましたが、お互い選考に通過するたびに、「面接でこんなこと聞かれた」とか「私はこういう準備をしたよ」とか教え合っていました。普通、こんなことしないですよね。同じ会社を受ける以上、親友といえどもライバルのはずなんですが、私たちは一緒に受かりたかったんです。だから、彼女も内定がもらえたと知ったときは、なんだかもう泣きそうになりました。大学での学生生活で、こんな一生ものと思える親友と出会えて幸せですよね。

今、友人の話が出ましたが、大学での学生生活はいかがでしたか?

楽しい思い出が多いですね。友人もそうですが、学びも好きなことを追及できたので。私は高校の時に美術コースを専攻していて、大学でも美術がしたかったので、リベラルアーツ学部を選びました。一番魅力的だなと感じたのは、絵画はもちろん、漫画やイラストなど美術に関するあらゆるものを学べて、さらに文学や語学などもあることですね。大学へ入学した時点で将来の夢が見つかっていなくても、いろいろなものを学んでいくうちに、自分の興味があるものを、見つけやすいかなと思います。私はファッションが好きですが、実はアートとファッションって、つながっている部分が結構多いんですよ。有名なアート作品をモチーフにした服があったり、服を使ったアート作品があったり。そういうことを大学の講義を通して知ることができたのもよかったなと思っています。4年間の大学生活のなかで、どんなことを学んできたのかは、就職の面接で聞かれます。その時、自信を持って発言できるように自分が好きなことや興味があることは、積極的にチャレンジすることをおすすめします。

将来やってみたい夢はありますか?

第一志望だったシャネルで働くことができるので、やっぱりそこで貢献できるような人になりたいですね。具体的な目標は二つあります。一つは10年以内にマネージャーになること。GAPでのアルバイトリーダーを経験して、後輩を指導して人を育てることの楽しさや面白さを知ることができたので、これを次の就職先でも生かしたいなと思います。もう一つは、ビジュアルマーチャンダイザー(VMD)になること。VMDはブランドのコンセプトを視覚的に表現したり、アイテムがより魅力的に見えるようなディスプレイを計画したりする職種です。販売以上にセンスが問われる重要なポジション。最初は店舗のディスプレイから、そして、いずれはブランド全体のイメージ戦略に関われるようにステップアップしていきたいです。VMDになるとフランスにある本社とのやり取りが必須となり、英語力も求められます。いつかそのチャンスをつかむために、英会話の勉強もスタートさせました。自分の「好き」という気持ちで選んだ道。どこまでもとことんやりぬきたいなと思っています。