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お知らせ

第2回国際理解サロンを終えて

お知らせ

2017.03.01
クラシック音楽から見えてくるアメリカ
 
「アメリカの音楽」といえば、ジャズ、ポップス、フォークソングなど、軽音楽系を思い浮かべますが、シカゴ、ボストン、ニューヨークをはじめとする著名オーケストラの存在との関係も気になっていました。
 作曲家については、フォスター、ガーシュイン、アンダーソン、コープランド、バーンスタイン、バーバーを除けば殆んど馴染みがありませんでしたが、数年前に当時の仕事の関係で、ジョン・ケージ、スティーヴ・ライヒなどの現代音楽に接する機会を得て、ジョン・ケージの「4分33秒(4分33秒間、演奏家が何も音を発しない)」に接した際に、「音楽の定義」に挑戦しているな、と感じたことを思い出しました。
 また、アメリカの音楽はクラシック系も含め管楽器が目立つ曲が多いのが気になっていましたが、「軍楽隊」の影響を受けているとの有馬先生のお話を聞いて納得できました。
 更に、歴史が古いと感じていたウィーン・フィルの設立が、ニューヨーク・フィルと同じ1842年というお話など、アメリカと欧州を中心とした世界の音楽史とを比較しながらのご説明には認識を新たにしました。
 音楽から見えてくるアメリカ文化に言及された中で、相反するもの(※)が同時に存在することにより、健全性を保っているとのお話は印象的でした。
(※)アマチュア   ⇔ プロフェッショナル
   前衛的/実験的 ⇔ 伝統的
   個人主義    ⇔ エンタテインメント(もてなし…人を喜ばす)
 有馬先生のお話を伺って、トランプ新大統領は自分自身の中に、相反するものを持ち合わせているのか、あるいは、トランプ氏と相反する存在により、アメリカが健全性を保っていくことになるのか、今後のアメリカの政治、経済、文化を見守りたいとの興味が一段と増しました。

ありがとうございました。

 
国際理解研究所所員
杉田 浩章
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